「アトリエにて」
100F(160cm×100)
文字通りアトリエで描かれた最後の大作。
before Top Le Salon
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山崎美幸君と私は旧制県立城北中学のクラスメートである。
私は絵が苦手だったが、彼はその当時より素晴らしい絵を描いていた事を覚えている。
中学卒業後武蔵野美大に進み、絵の勉強をすることになったが、その間殆ど交友がなかった。
終戦後私は高知に帰り、彼が好きな絵の道で精進を続けていることを知って今後の大成を願っていた。
彼は決して頑健な身体ではなく、胃潰瘍を始め色んな病気を体験しているが、私が主治医的役割を引き受けている関係で、
絵の方も後援会会長を引き受ける事になった。
彼は入院するなり、 何時から絵が描けるかのう と聞くのが口癖である。 全く絵の虫と言った感じである。
1985 山崎美幸展に寄せて 久病院々長 久 正男
〜編集後記 2006年8月〜
モデルは高知市在住のMさん。「当時産休中だったので何回かお宅(のアトリエ)にお邪魔して描いて頂きました」とのこと。
一昨年祖父の回顧展を開催した際、その当時お腹にいたお譲さん(18歳)と一緒に美術館に見に来てくださいました。 感動でした。