「イスタンブール横町」
6F(41p×31) before Next
![]() |
![]() |
![]() |
1982年7月、夏のトルコ写生旅行での作品。
横町というだけあって、猥雑に所狭しと家が建ち並んでいる感じがよく出ていて力強くこまごま(?)した作品。
遠くには旧市街地の宮殿が見えます。 かなり好きな作品の一つです。
ちなみにトルコ及びイスタンブールも「オスマントルコ」と♪「飛んで〜」ぐらいしか耳にしたことがないので、
トルコ政府観光局のHPから引用します。
トルコは、太陽、海、山々、湖に恵まれ、訪れる人々を日常生活のストレスや仕事から解放してくれる楽園です。
トルコには壮大な歴史があり、13にものぼる文明の残した歴史的遺産の宝庫です。
トルコを1回の旅で語り尽くすのは不可能です。 訪れる度に新たな発見があり、必ずまた訪れたくなります。 そしてそれぞれかたちは違っていても、
トルコを旅すると、その個性的な国の親切で温かい人々の心に触れることができます。
と、まるでこの世の天国みたいな国だそうです。インド人もビックリです。
「オイオイ、いくらなんでも誉めすぎやろ? 」と思うんですが、ひょっとしてと思える山川
陽子さんの手紙があるのでついでに引用します。
〜 トルコについて五日目、美幸先生は絵の具を盗まれてしまいました。
人の全く通らぬ高速の所で描いていて、先生がアイスクリ−ムを食べて、スイカを買って帰ってきたら
そっくり盗まれてしまって何もなかったのです。
一日熱い中描いた絵だったので、先生はがっくりして元気がなく、
次の日、「わしゃぁ、部屋で寝とる」というので、「絵の具を買い行こう!」というと
急に元気になって、2万円ほど買い、その日の内にまた描き始めました。
山川(茂さん)がトルコ人の友人に美幸先生の絵の具が盗まれた事を話すと、
彼は美幸先生が言葉がわからないため迷子になったものと思い、山川を連れて7つの警察を廻ったのです。
私が「バババ(美幸先生の事)は部屋で寝てるよ」と言うと大笑い。
彼は真夜中だというのに、雨の中また7つの警察を断って歩いてくれました。〜
どうでしょう、ついこの間までオスマンと♪「飛んで〜」と一昔前の特殊浴場とサッカー選手以外何一つ知識も関心もなかったのに、
たった一枚の絵とイスタンブールの絵とこの手紙だけでいきなりトルコ信者に大変身。
山川 茂さんのお友達がいい人なだけかも知れませんが(盗んだ人もいる訳だし)、 皆さん!トルコも是非一度行ってみましょう!
〜編集後記 2006年8月〜
先年山川陽子さんがトルコを再訪した際、上記の友人の方はお亡くなりになっていたそうです。 合掌。